マンション管理でよくあるトラブルと管理会社の役割を解説!

マンションは隣同士の距離が近い集合住宅であるため、入居者同士でトラブルが発生することも少なくありません。入居者トラブルを解決するのもマンション管理の大切な仕事のひとつですが、一体どのようなトラブルが起きるのでしょうか?

今回は長い間プロとしてマンション管理に携わってきた中で見たトラブル事例と、トラブルに対する管理会社の役割について解説します。

マンションでよくあるトラブル

騒音問題

騒音に関するトラブルは、マンションで発生するトラブルの中でもかなり身近なものです。現代では静かな環境を求める人や少しの音でも我慢できない人も増えており、誰もが被害者にも加害者にもなりやすくなっています。
具体的な事例は以下の通りです。

・子どもの走る音が下の階に響く
・上の階の入居者が床材のリフォームをしてから足音が下に響くようになった
・深夜に楽器を演奏している

「騒音」と聞いたら楽器やペットなどの特殊な原因を想像することが多いかもしれませんが、実は最も多い原因は普段の生活音です。騒音トラブルを防ぐには入居者の協力が必要不可欠で、深夜や早朝に大きな音を立てる行動を控えたり家具の置き方を工夫して部屋の防音性を高めるのが効果的です。また、下の階に音が響くのを防ぐためにカーペットを敷くのもいいでしょう。
騒音は入居者同士で直接話し合いをすると感情的になってしまい、より大きなトラブルに発展することがあります。解決には大家さんや管理会社、理事会が間に入ってコンタクトをとるほうが穏便に進みます。

ペット問題

ペットについては規約を設けているマンションがほとんどだと思いますが、中には規約を守らなかったり、別の部分で入居者同士のトラブルが発生することがあります。
ペットに関する具体的なトラブルは以下の通りです。

・ペット禁止のマンションでペットを飼っている
・ペットを放し飼いで散歩させている
・ベランダで猫を放し飼いにしている
・ペットが飼い主の留守中に鳴き続けている

マンションで起こるペット問題のほとんどは飼い主側の責任です。飼い主である入居者の意識が甘かったり、モラルが低いと近隣住人と溝が出来てトラブルに発展してしまうことも。
また、規約でペットが禁止されているマンションでこっそりペットを飼っている入居者がいた場合、他の入居者が「規約で禁止でも黙認されているようだ」と捉えて新たにペットを飼い始めることがあります。入居者には規約をしっかり理解して守ってもらうほか、規約違反の飼い主を見つけたら話し合いをして解決する必要があります。

喫煙問題

マンションは戸建と違い、タバコの煙が隣の部屋にもダイレクトに伝わるためトラブルになりやすいです。また、タバコを吸う人と吸わない人では考え方が対立するので、調節が難しいトラブルでもあります。
タバコに関するトラブルには、具体的に以下のようなものがあります。

・ベランダで吸ったタバコの煙が他の入居者の部屋に流れてくる
・他の入居者が吸ったタバコの灰が洗濯物に付着している
・ベランダからタバコのポイ捨てをされる

故意に吸い殻をポイ捨てするのは論外の危険行為ですが、ベランダからの煙や灰の付着は吸った側が気付いていなかった可能性も高いです。ここ最近のタバコに関するトラブルは、副流煙による健康被害や精神的苦痛といった目に見えないものが多くなっています。
タバコは嗜好品なので判断は個人にゆだねられる部分が多いですが、周囲の入居者に配慮した喫煙を求める必要があります。

 

マンショントラブルに管理会社は対応してくれる?

管理委託契約書には、事務管理業務・管理員業務・清掃業務といった管理会社の業務について記載されていますが、入居者間のトラブル処理については通常は明記されていません。
しかし、事務管理業務の中には理事会支援や総会支援といった業務が掲げられているため、トラブルに関してノータッチというわけではありません。

トラブルに対する管理会社の役割

マンション管理の目的のひとつに「共用部分の管理を通じて入居者の快適な暮らしを守る」ことがあります。共用部分で発生したトラブル対応についての義務を負うのは管理組合ですが、業務の委託を受けている管理会社にも管理組合を支援する義務があると言えるでしょう。
例えばエレベーターや駐車場、バルコニーといった共用部分での喫煙やペットの放し飼いトラブルが発生した場合、管理会社はトラブルが発生していることを速やかに管理組合に報告します。さらに、マンションで決められている規則を守るように知らせる文書を組合理事会に提案し、入居者全員への通知を実行するなどして様子を見ます。また、起こったトラブルに関する明確な規則が存在しなかったり、内容が不十分な場合は規則の原案や改正案を作成して提案、討議し、総会への上程を目指します。

トラブル対応の姿勢から見る管理会社の質

もし入居者になんらかのトラブルが発生して管理会社に相談したときに「業務の範囲外です」とすぐに言ってしまう管理会社であったなら、それは管理会社の役割を十分に理解していない会社である可能性があります。トラブルに関しての明記がないとはいえ、管理会社はよく話を聞いた上で出来る限り協力する必要があるでしょう。

 

入居者トラブルの対応にプロの手を借りたい、既存の管理会社の対応が悪くて不満を抱いているという方は、一度管理会社を見直してマンション管理の質を改善してみてはいかがでしょうか?